グルコサミンの効果を実証している論文について

グルコサミンの効果を実証している論文について解説していきたいと思います。

グルコサミンを摂取すると膝関節の痛みが軽減されるという話を聞いたことがある方も多いと思います。

これはグルコサミンが膝関節の軟骨形成をサポートとし膝の曲げ伸ばしをスムーズにしてくれると言われているためです。

ただサプリメントを飲んだことがある方は本当にそんな効果があるのかと疑問に思ったことがある方も多いでしょう。

グルコサミンと軟骨形成関する研究は少し前から実際の臨床現場でも世界中で調査されてきました。

論文も多く発表されており、以下の論文はグルコサミンと関節炎や軟骨形成に関することが書かれています。

例えばReginsterらによる212人の変形性関節症患者の3年間にわたる長期臨床試験ではグルコサミン摂取群はプラセボに比しWOMAC変形性膝関節症指標において有意に改善され、脛骨大腿骨の平均関節幅の減少が明らかに少なくなったなどと報告しています。

ほかの論文に関しても似たような感じで作用機序などを調べてみるものもあるのですが、見てもらってわかるように論文がちょっと古いです。

この分野の論文は正しいことがすぐに変わってしまうもので、1年前の事実が今は全くの正反対だったりします。

最近の研究ではグルコサミン摂取による症状の改善は見られない、あるいは限定的であるという意見が多くなってきているようです。

なので結論を言うとグルコサミンの効果はまだはっきりとはわかっていないということです。

最近の意見では効果がないという意見が主流になってきていますが、正直なところまだそれも不確かな部分があるように思います。

結局のところ人を使って大規模に実験するとなると時間とお金と手間が掛かってしまいますし、臨床実験まで行わないといけないので好んでやりたがる人はあまりいないんですよね。

それで結果が出なかったらサプリメントなどは売れなくなりますし、マウスやラットで結果が出ているんだからいいだろうという暗黙の了解があるような気がします。

まあ製薬・サプリメント業界なんてドロドロですからね（笑）。

プラセボ効果にしろ本当の作用にしろ個人的にはグルコサミンを飲んで膝痛などが改善する可能性はなくはないと思っているので、飲んでからだが元気になったと思えるなら続けてみてもいいと思いますよ。